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デフレ下の賃金変動―名目賃金の下方硬直性と金融政策

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Amazonでのコメント:わが国初の実証研究。丁寧な仕事ぶり
 日本で初めてまとめられたわが国の「名目賃金の下方硬直性」に関する実証研究です。著者等自身の手による労働者の個人データ解析が前半を占め、後半では行動経済学などの先行研究を援用した硬直性の原因究明さらに政策合意に向けた考察が行われています。

 本書の「名目賃金下方硬直性」に関する考察は次のようにまとめられると思います。

1.わが国の’90年代における下方硬直性は’92-‘97に観察され、失業率上昇に顕著な影響を与えた。

2.‘98以降、不況が一層深刻化する中で企業は遂に賃下げを余儀なくされ、硬直性は観察されなくなった。

3.諸外国の先行研究データと比べるとわが国の硬直性の度合は比較的小さい。転職・解雇が容易でない労働慣行や伸縮性ある賞与等支払形態の相違が、賃下げが日本の労働者に与える主観的な不効用を他国と比べ小さくしているからと考えられる。

4.‘98以降の硬直性の不観察をもって名目賃金の伸縮性がわが国に定着したとするのは早計。データ上実証されていないし、そもそも賃金硬直性は景気動向により内生的に形成されるものであることを戦前から現代までの歴史的研究は教えてくれる。

 この外、定昇廃止や昇進遅延などによる賃金カーブフラット化やパートタイム労働比率上昇等が硬直性を緩和させる働きやその度合についてもデータ検証されており、日本の企業労務担当者のみならず現場にいる企業人の皮膚感覚にもフィットする丁寧な仕上がりとなっています。おすすめ。



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Amazonでのコメント:内容の統一と改訂を望む
執筆者が章ごと?に異なるような印象を受け、ひとつひとつは参考になる内容だが、全体の流れが悪く感じる。読む側のことをあまり考えずに、書く事に専念しただけのような印象を受ける。これではITSSの作り方と同じではないだろうか。使う側(ここでは読み手)の視点が必要だ。

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Amazonでのコメント:ペイオフ解禁は悪魔のシナリオへの序章なのか
 本書は、ペイオフの実態、日本経済崩壊のシュミレーション、大手銀行の破綻、平成版預金封鎖、資産没収など、日本経済の最悪のシナリオがシュミレーションとして書かれています。浅井隆や太田晴雄などの著書と内容的にはダブっているところが多いですが、著者は元証券マンだっただけに、実際にインフレが起こり、預金封鎖された場合に、どの資産が没収されるかや、新たに予測される課税、そして資産を守るための逃げ道を分かりやすく書いています。ただし、結局最後には「資産戦略倶楽部」の宣伝紹介で終わり、具体例としての対策などが示されていなかったのは少々残念です。

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